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整形外科
アクセス
2024.07.17
内視鏡を導入しました
体の内部を見るにはレントゲンやエコーを使用しますが、直接見れる訳ではないため、これまではある種の病気を確定するには動物にメスを入れなければならず、治療に踏み切るかどうか悩ましいこともありました。 今回導入した内視鏡で動物の体に大きな負担をかけることなく消化管や気管、耳道内の検査、治療が可能になりました。 消化管内の異物はもちろん、気管内精査、耳道内ポリープの切除など様々な症例での活躍が期待できます。
2024.07.09
フトアゴヒゲトカゲの痛風
こんにちは、きたなか動物医院です🦎 今回紹介するのはフトアゴヒゲトカゲの痛風という病気です。人でも贅沢病という名でよく知られている痛風ですが、爬虫類のフトアゴヒゲトカゲも良くこの病気になることがあります。 フトアゴヒゲトカゲは体に取り込んだ窒素分(タンパク質)を尿酸という形で排出するのですが、取り込んだタンパク質が多すぎると排泄よりも体の中に蓄積する尿酸が多くなり、結果として結晶化した尿酸が腎臓などの内臓や四肢の関節に生じてしまいます。一度生じた結晶はなかなか無くならないため、治療が遅れると腎不全や足の痛みで苦しむことになります😔 実際に痛風となったフトアゴヒゲトカゲの写真です。右足首が腫れているのがお分かりでしょうか? 偏食から昆虫食から菜食に移行するのが難しい場合があり、この子もなかなか野菜を食べず関節痛風になってしまいました。飼い主様の献身的な給餌と内服で改善し、今では元気に野菜をもりもり食べて動き回っています☺️
2024.06.22
緑内障
皆様は緑内障という病気をご存知でしょうか?様々な理由で目の内部の圧力が上昇し、痛みや不快感で目が開けられなくなったり、目を気にしてこするような仕草がみられます。緑内障になると程度にもよりますが、最悪の場合失明することもあるため早期の対応が必要になります。 緑内障はその原因によって続発性緑内障と原発性緑内障に大きく分けられます。続発性緑内障は眼圧を上昇させる基礎疾患があるため、基本的に治療としては基礎疾患の治療を行いながら、必要があれば並行して内科的な眼圧コントロールを行っていきます。一方で原発性緑内障は目の構造自体に異常を生じることで眼圧の上昇が起こるため、内科的な眼圧コントロールが難しくなる場合が多く存在します。 当院では内科的な点眼による治療が難しい場合に外科的な治療も行っております。外科的な治療としては1. レーザーによる毛様体凝固術、2. シリコンボール義眼挿入術(ISP)、3. 眼球摘出術の3つを主に行っています。 1.レーザーによる毛様体凝固術:半導体レーザーを使用して眼房水の産生を阻害することで眼圧の上昇を抑える手術になります。メリットとしてはもともとの目を残せる点と費用が安価であることです。デメリットとしては再発する可能性や効果が期待できない場合があることです。 2.シリコンボール義眼挿入術(ISP):目の内部組織を取り出して変わりにシリコンボールを挿入します。元の目を残すことはできませんが、眼圧の上昇に伴う痛みから解放されるため、以前より元気になったとお話しを聞くことが多いです。メリットとしては見た目が元の状態に近い状態を維持できることです。デメリットは場合によってはドライアイや目のケアのために、点眼が一生必要になる可能性があることがあげられます。 3.眼球摘出術:目の組織をすべて取り除き、皮膚の縫合を行う手術です。メリットとしては目自体がなくなるため、点眼の必要はなくなります(原発性緑内障の患者さんは反対側の目も同様に緑内障になる可能性が高いため反対側の目に予防的な点眼をお願いすることもあります)。デメリットとしては顔貌が大きく変化することです。 緑内障は早期の対応が必要な緊急疾患です。目の異変を感じられた場合はご相談ください。
2024.06.03
休診のお知らせ
6月24日(月)、6月25日(火)は院内研修の為休診となります。内服の必要な方はお早めにご相談ください。 大変なご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
2024.05.21
猫のフィラリア症
フィラリアという寄生虫をご存知ですか?犬糸状虫とも呼ばれ、その名前の通り主に犬などの心臓に寄生する寄生虫です。 このフィラリアは蚊を介して感染し、温暖な気候の沖縄では年中蚊がいる関係から、感染してしまったワンちゃんを見る機会がとても多いです。 今回は猫ちゃんが感染してしまい、呼吸が苦しそうという主訴で来院されました。基本ワンちゃんでは少数感染では無症状なことも多いのですが、猫ちゃんに感染した場合は本来の宿主でないことも相まってひどい症状が出て、原因もわからず呼吸困難で突然死することもあります。 レントゲン、エコーで胸水と肺動脈に寄生するフィラリア虫体が確認できたため、胸腔内ドレーンを設置した上で内科的な循環のコントロールを行いました。 今では胸水の貯留も落ち着いたため、フィラリア駆虫を行いつつ、フィラリアによって変形した心臓の治療を行っています。 フィラリアは一度感染すると心臓の変形を伴い、一生治療が必要な場合もあるため、予防がとても重要です。
2024.05.04
リハビリテーションに関して
当院では積極的なリハビリ治療を実施しています。 動物も高齢化が進んでおり、膝や腰の慢性的な関節痛によって起立が難しくなる患者様が増えてきています。こういった痛みに対してお薬で痛みを抑えてあげるのはもちろんですが、患部の血流をレーザー治療やマッサージでよくしてあげたり、筋肉量を増やすトレーニングを実施してあげることで改善が見られる場合も多く見られます。 抱えている病気、症状に対してリハビリ治療が適応かどうか、不安があれば一度お問い合わせください。
2024.04.12
前十字靭帯の部分断裂
6ヶ月の幼犬が足をびっこしていると来院されました🐶 レントゲン、エコーを実施したところ、前十字靭帯の損傷が疑われました。幼犬の為、包帯での固定を試みましたが、2週間経過しても改善が見られなかった為、靱帯の代わりとなる糸を設置する関節外法(ラテラルスーチャー)を実施しました。 実際に術中に前十字靭帯を見てみると、一部繊維が切れているようでしたが、靭帯は残っていました。残存靭帯への負荷を軽減する目的で糸を設置して手術は終了としました。 術後はリハビリを頑張ってもらい、5日程度で足もつけるようになった為退院としました。その後も定期的にリハビリを行っていきます。活発な子なのではやく自由に走り回れるようにしてあげたいですね🐕💨
2024.04.03
本日の診療に関して
こんにちは、きたなか動物医院です。 今朝の津波警報を受けて、本院は入院動物含めて一時避難をしております。本日の午前診療は安全が確認でき次第行ってまいります。 午後の診療に関しては警報が解除されている場合は通常通り行う予定です。 ご不便をお掛け致しますが、ご理解のほどよろしくお願い致します🙇♂️
2024.03.14
トイ犬種の骨折
トイプードル、チワワ、イタリアングレーハウンド、ミニチュアピンシャーなどのトイ犬種は骨が細い上に、活発な子が多い為些細なことで骨折をすることがよくあります。🐕🦺 今回紹介するワンちゃんはトイプードルで、クッションから踏み外したことで足がプラプラしているとの主訴でいらっしゃいました。レントゲンを撮ってみると前足の骨がパッキリと折れていました🦴。ひとまず、ずれないように包帯での固定を行いましたが、ワンちゃんの骨折、特にトイ犬種に関しては包帯のみの固定で治すことは基本的に難しく、手術での固定を行いました。 術後2日目には痛みも無くなったのか、走り出すほど元気いっぱいな甘えん坊さんであった為ハラハラしましたが😅、自宅での絶対安静と簡単なリハビリをお願いして1週間ほどで無事に退院できました👏 本当に人にとっては些細なことでもトイ犬種は骨折します。事故が起きないように、なるべく飛び乗ったり降りたりできるものを家の中に置かない、滑らないようにマットを敷くことや定期的な足裏のバリカン、足裏につける滑り止めシールを利用するなど、ワンちゃんファーストな予防をお勧めしています🙇
2024.02.29
爬虫類の便秘
爬虫類も便秘をすることがあります🦎 様々な理由でなりますが、特に床材の誤食や、不適切な給餌、環境温度調整がうまくできていないことによるところが大きいように思います。 自宅でできることとしては温浴が良く言われており、温めることで胃腸の運動が促進され便の排出がしやすくなります♨️ ただし、脱皮前などはストレスをあたえてしまうため注意が必要です。 写真のカメレオンはごはんを食べないとの主訴で来院されました。 血液検査では血糖値の上昇以外目立った異常はなく、レントゲンで腸に何かが滞留していることが見てとれました。 温浴と浣腸により排便されましたが床材が詰まっていました。捕食の際にごはんについてきてしまったものと思われます。 飼育するレイアウトにはこだわりたいものですが、誤食されるのもこわいため、悩まれる飼い主様も多いのではと思います🤔
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