新着情報
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2025.09.30涙やけ
皆さんは「涙やけ」という言葉をご存知ですか?目の下が濡れたようになり、悪化すると皮膚の炎症や、痒みにつながることもあります。原因は多岐に渡り、涙が目から溢れてしまう理由を見つけてあげることで改善が期待できます。 涙が溢れてしまう理由は大きく分けて2つあり、一つは涙量の増加、もう一つは涙の排出路の詰まりです。難治性の場合はほとんどが後者の排出路異常のことが多い印象です。 目には涙を排出する涙管があり、鼻の方まで伸びています。この涙管が何らかの原因で詰まってしまうことで涙が排泄されなくなり、いわゆる「涙やけ」の症状を呈します。この詰まってしまった涙管を疎通させるために細い管を通して涙管内を洗浄することをまずは行い、改善が見られない場合は手術を行うこともあります。 手術はどこで涙が詰まっているのか次第で方法は変わりますが、涙点が開いていないもしくは狭い場合は涙点の拡張を行い、涙管が詰まっている場合は造影検査で詰まっている箇所を特定し、そこから鼻腔内にバイパスを形成します。 頭部の形状や詰まってしまっている箇所によっては手術が難しい場合もあるため、原因も含め飼い主様と良く相談した上で方針を説明させていただきます。 「涙やけ」でお困りの際は一度ご相談ください。
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2025.09.23休診のお知らせ
こんにちは☀️きたなか動物医院からのお知らせです🐶 10/25(土)は終日休診といたします。 皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。内服等のお受け取りが必要な方は、お早めにご連絡ください🙇
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2025.08.29チンチラの歯根膿瘍
齧歯類やウサギの歯は常生歯といって常に伸び続けており、食べる過程で削れていきます。常生歯の歯根部分が化膿すると骨にまで影響を及ぼし、骨が硬く肥大することがあります。この状態になるとご飯は食べれなくなり、骨が変形し正常な噛み合わせもできなくなる為、大変な影響を受けることになります。 下の写真のチンチラちゃんは顎が腫れてきたとのことで来院されました。見てみると顎にコブができており、白い膿が出続けている様子でした。噛み合わせもおかしく、流動食しか食べれない状況になってしまっていました。 治療は原因となる化膿巣を除去し、感受性のある抗生剤を投薬する以外にありません。下顎の切削と抜歯を提案しました。 術後はしばらく腫れは続いていましたが、徐々に落ち着き、今では牧草を食べれる様になるまで回復してくれました。 ただ残念なことに顎の骨を削っている為下顎の歯はもう生えてはきません。上顎の歯が伸び続けてしまう為定期的に歯切り処置を行いながら注意深く見守っていきたいと思います。
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2025.08.20休診のお知らせ
こんにちは☀️きたなか動物医院からのお知らせです🐶 9/15(月)は終日休診といたします。 皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。内服等のお受け取りが必要な方は、お早めにご連絡ください🙇
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2025.07.26橈尺骨の骨折
小型犬で多く遭遇するのは前足の骨折です。特に橈骨、尺骨という腕の骨が折れて来院される方が多いです。 骨折の治療では当医院は基本的にプレートやピンと呼ばれる金属のインプラントでの固定を行っています。骨折してズレた骨の位置を正しい位置に戻し、それぞれの骨格に合わせたプレートを設置して固定していきます。その際にプレートの位置、長さ、厚み等に問題があるとなかなか骨折は治りません。また自宅での安静、飼い主様の協力も不可欠です。 今回紹介する症例は自宅で再骨折をしたイタリアングレーハウンドちゃんで、力も強く安静が難しい子でした。1度目の手術後、順調に歩けるようになっていましたが、テーブルから落ちて再骨折してしまっていました。インプラントのプレートは破損し、一部が皮膚から露出している状態でした。 プレートの厚みを調整し、再度手術を行いました。自宅での安静をしっかりとしてもらったところ、骨は癒合し再度歩けるようになりました。プレートの厚みがある分、今後のリハビリをしっかりしないと骨がプレートに負けて細く弱くなってしまいます。飼い主様の協力の元、自宅でのリハビリを強化して骨を強くしていきます。
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2025.06.23脛骨高平部水平化骨切術(Tibial Plateau Leveling Osteotomy: TPLO)
当院では犬の前十字靭帯断裂に対して表題のような術式を使用して骨切り矯正手術を行っています。この手術の特徴は断裂した靭帯をもとに戻すのではなく、大腿骨から脛骨にかかる力の方向を変えることで前十字靭帯がなくとも歩行できるようにするところです。以前は断裂した靭帯の代わりとなる特殊な糸を使用してのラテラルスーチャー(LFS)などの関節外法が主流でしたが、術後の再断裂や将来的な慢性関節炎のリスクから今ではTPLOが世界的には主流となってきています。 2kgの小型犬から50kgの大型犬まで適用は幅広く、入院期間も従来の方法に比べると短くて済みます。当院では手術の翌日から三日以内に退院することがほとんどです。術後の安静期間も関節外法に比べて短く済むため、やんちゃで安静が困難な場合や運動量が多い犬種に適しています。 LFSでは術後長期に渡り体内に糸が残るため、一年以上経ってから慢性関節炎を生じ、再度歩きづらさが残る結果となってしまった苦い経験があります。その点、TPLOでは生体反応が起こりづらいプレートを使用する上に将来的には骨癒合するため、プレートを除去することも可能です。 上の写真では術後2ヶ月で骨癒合が進み骨切り部分が見えなくなってきています。希望があれば術後3-4ヶ月でプレートを抜去します。ただしプレートを体内に残したままでも問題になることは無いため、そのままにすることがほとんどです。 足をびっこする、足を痛がっているがなかなか治らない等、前十字靭帯の損傷は見過ごされていることも多いため、気になる方はご相談ください。
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2025.06.06異所性睫毛 眼瞼内反症
目の痒みの原因は様々ですが、今回紹介する猫ちゃんは本来睫毛が生える位置でないところに睫毛が生えてしまっていることと、下瞼が目の方に内反している為に瞼の被毛が目に接触して痒みを引き起こしていました。 人の美容整形に似ていますが下瞼の形を整えてレーザーで不要な睫毛を脱毛しました。手術直後はダウンタイムで腫れて痛々しく見えますが、2週間もすれば腫れも引き目もぱっちりしています。 下瞼の毛がスッキリして目も少し大きく見えています。問題であった目の痒みもなくなり点眼も終了できました👏
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2025.05.31休診のお知らせ
こんにちは☀️きたなか動物医院からのお知らせです🐶 6/19(木)は終日休診といたします。 皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。内服等のお受け取りが必要な方は、お早めにご連絡ください🙇
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2025.05.28チェリーアイ(瞬膜腺脱出)
犬には瞬膜腺と呼ばれる分泌腺が瞬膜(目頭の瞼の下にある膜)の内側にあり、その瞬膜腺が腫れて目頭に赤い球のようなものが見えるようになる事があります。この状態をさくらんぼのように見えることから「チェリーアイ」と呼んでいます。 出てしまった瞬膜腺は軽度であれば押し戻すことも可能ですが、繰り返す場合や出て戻らないことも多く、手術になることが多い印象です。 手術方法は幾つかあるのでその子に合わせた最適な方法で行います。脱出が重度の場合は再発を繰り返すこともあるため、注意が必要です👀 目が赤くなるなど違和感を感じる場合は早めにお近くの動物病院にご相談ください👏
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2025.05.02休診のお知らせ
こんにちは、きたなか動物医院です🐶休診のお知らせです。 5/24(土)午前(10時〜12時)5/29(木)終日5/30(金)終日 上記日程は休診とさせていただきます。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。内服等のお受け取りが必要な方は、お早めにご連絡ください🙇
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