椎間板ヘルニアという病気をご存知でしょうか?背骨のクッションの役割をしている椎間板と呼ばれる組織が損傷し脊髄神経に影響を与えることで発症します。
症状としては軽いものでは痛みがある程度ですが、重度になると麻痺が起こり、立てなくなる場合や排泄が困難になることもあります。
治療としては初期段階では内科的な治療を行うことで良好な経過が得られる事もありますが、麻痺が生じた場合は基本的に手術が必要になります。術後は積極的なリハビリを行い、神経の活性を促します。
当院では手術創がなるべく小さくなるように小範囲片側椎弓切除術(Mini-hemilaminectomy)もしくは部分側方椎体切除術(Partial lateral corpectomy)を実施しています。また適応は限られますが、より侵襲性の少ない経皮的レーザー椎間板減圧術: PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression)も実施しています。


写真の子は手術前は後ろ足で歩くこともできず排泄も困難でしたが、術後1週間で歩けるようになりました。
椎間板ヘルニアは脊髄神経の傷害の程度が症状に直結します。脊髄神経は傷つくと回復しない(元の状態に戻らない)組織のため、症状がみられた後、脊髄の傷害が進行する前にどれだけ早く治療を始められるかがその後の回復に重要になります。中には発症してから一週間のうちに亡くなる可能性もある進行性脊髄軟化症という病態に陥ることもあります。広範囲の脊髄減圧手術で救命された例もあるため、諦めずに一度治療の相談に来ていただくことをお勧めします。


