こんにちは、きたなか動物医院です🦎
今回紹介するのはフトアゴヒゲトカゲの痛風という病気です。人でも贅沢病という名でよく知られている痛風ですが、爬虫類のフトアゴヒゲトカゲも良くこの病気になることがあります。
フトアゴヒゲトカゲは体に取り込んだ窒素分(タンパク質)を尿酸という形で排出するのですが、取り込んだタンパク質が多すぎると排泄よりも体の中に蓄積する尿酸が多くなり、結果として結晶化した尿酸が腎臓などの内臓や四肢の関節に生じてしまいます。一度生じた結晶はなかなか無くならないため、治療が遅れると腎不全や足の痛みで苦しむことになります😔
実際に痛風となったフトアゴヒゲトカゲの写真です。右足首が腫れているのがお分かりでしょうか?
偏食から昆虫食から菜食に移行するのが難しい場合があり、この子もなかなか野菜を食べず関節痛風になってしまいました。飼い主様の献身的な給餌と内服で改善し、今では元気に野菜をもりもり食べて動き回っています☺️